新卒エンジニアが3年で退職するまでの話。

Twitterのタイムラインを見ていると転職の話題が度々上がっている。
転職はいつすべきか、気をつけることは何か、そんな話の意見が交わされている。

僕は今年で就職してから5年目になるわけだけど、
新卒で入社した会社を3年で辞め、現在の会社に転職しておよそ1年が経とうとしているので、
世間の流れに乗って、転職に関する僕の経験をつらつら書いていこうかなって思う。
とは言っても、転職するならこうしておけ、とかそんな偉そうなアドバイスじみたことをする気はなくて、
ただ、こんな経緯で新卒でエンジニアになって、そして結果的に転職したよ、って話。
それも、転職活動の話は別の機会にと思うので、
この記事は本当にただ一人の人間が新卒でエンジニアになってから
その新卒で入社した会社を辞めるまでを書いただけの記事です。
つまり、「あ、おもれこんな感じだったなあ」とか「なるほどね〜」
みたいな共感を持って読んでもらえたらなあって感じのものです。

この記事を書いてる人

そもそもどんな人間がこの記事を書いているかって話をしないといけないと思うので、
簡単に説明。

  • Fラン地方文系大学卒の5年目エンジニア(いわゆるSE、PG)
  • 現在は東京在住で、Web系案件を中心に受託する企業に勤務
  • 独身(執筆時点、そしておそらく今これが読まれている時も)あまり重要な情報じゃない気がしてきた…!

    エンジニアを目指したきっかけ

    僕がエンジニアを目指したきっかけというのは実にしょうもない理由で、
    営業が向いていなさそうだった、スーツを着たくなかった、
    この2点が大きな理由だったように思う。
    エンジニアって言ったら、
    私服なイメージだったし、PCとひたすらにらめっこしてる仕事っぽいし、
    良いんじゃない?という安直な感じ。
    実際はひたすらPCとにらめっこだけじゃないんだけどね。

    そんな理由から、サボりまくっていた就職活動を終わらせるベく
    中小のソフトウェア開発会社に応募し、入社が決定。

    入社早々知る現実

    就職活動においてはかなりのテキトーっぷりだったので、
    とりあえずシステム開発系の会社に入ろう、
    それしか考えていなかった愚かな人間は入社後に過ちに気づく。
    僕が入社した会社は、いわゆるSES企業というやつで、入社式翌日には元請けの企業へと飛ばされ、
    その会社の方々と研修を受け、その会社のエンジニアから指示を受けながら業務をしていくような働き方。
    同じ現場には同じ会社のメンバーもいたものの、扱う言語が違いすぎたこともあり、仕事で関わることはほぼなしの状態。
    (割と年齢の割に古めの?の言語に触れていました。COBOLとかそっち系)
    ちなみに、当時の所属元の会社は、仕事の8、9割が、その元請けからのものだった。

    早くも、「あれ、なんかおかしいな。どの会社に入社したんだっけ。。」と混乱する。
    また、入社前は服装なんか自由でいいよ!と言っていたはずだったのだが、
    改めて聞くと、就業先に準ずるという形のもので、
    加えてその元請け会社はなぜかスーツが好きらしく、スーツを着なくていいという願望も崩れ去る。

    そんな形で、入社早々疑問を抱きつつも、まずは業務を覚えることに必死。
    転職を決意するのはもう少し先のお話。

    転職を決意

    幸いなことに、システム開発の仕事自体には前向きに取り組むことができ、
    エンジニアとして成長すべく、日々業務に携わっていた。
    入社から半年ほどした時、元請けの会社がアウトソーシングという形で
    システムの開発保守をしているユーザ企業の現場へと出向が決まる。
    人出不足のためという理由で、とりあえず小さい案件に当てられ、
    その元請けの会社の人間とともに、2ヶ月間その現場での作業をすることになった。
    扱う言語は研修以来触れていなかったもので、また納期等の理由もあり、
    ほぼ終電帰りの日々が続く。
    過酷ではあったが予定通り、2ヶ月間の作業を終え、元の現場に戻る。
    そして、それから数週間後、再び同じ現場への出向指令が出され、
    再び2ヶ月の出向が決まる。ここから本格的に狂い出す。

    次の案件は元請けの指示者がボロボロだったこともあり、納期には一切間に合わない状態。
    自然と出向期間は延びる。
    数ヶ月後、案件は無事終わったものの、僕の去就が不透明に。
    元いた現場で案件があまりなく、戻っても仕事がなさそうだったことが大きな原因だった。
    その後しばらく、翌月の去就すら不透明な状態のまま、「とりあえずこのままで」という形が続く。
    就職と同時に引越しをし、通勤10分程度だったはずが、
    気づけば1時間以上かかる現場への通勤期間の方が長くなるようになる。

    最終的には、元の現場に戻ることはなく、この現場で保守運用、開発をするチームへと参加することが確定する。
    しかし、その間約1年、自社からの説明はまともになかった。
    自分で採用していた社員を他者に売り飛ばして、後は全て元請け会社にお任せ状態。
    今後の僕のキャリアパスというものはとても不透明なもので、元請け企業の都合によって全てが決まる状態。
    加えて、経験の浅かった僕はどちらの現場にも必須な人間というわけではなかったので、
    最終的に足りないところに都合よく当てられていくだけの存在。
    今後どんな技術や、業務に触れられるかも何も見えない。

    「あ、このままここにいてもダメだ。」
    そう思って、本格的に転職について考えだす。

    これが2年目が終わろうとしていたころの話。

    3年間留まった理由

    冒頭で触れたように、前職は3年で退職をして転職をしたので、
    本格的に転職を考え出してから実際に転職をするまで1年くらいの期間があった。
    これにはいくつか理由があった。

  • 正式に決定した現場のメンバーとして、運用、保守、開発を行うことになり、少し業務の幅も広がることに興味を持った
  • この現場では自社のメンバーと仕事する機会もそれなりに持てそう
  • 現場で出会った他者の社長さんの影響
  • それぞれ簡単に説明。
    一つ目に関しては、書いてある通りで、以前は開発業務のみだったが、
    その現場では運用に携わったり、ユーザ企業の社員とのやり取り(開発案件の仕様詰め)などができ、
    良い経験になるのではと思ったこと。
    実際これは良い経験になった。
    特にユーザとの仕様の打ち合わせをしていく作業は今後に活きた。

    二つ目に関しては、この現場には自社のメンバーも多くいて、
    一緒に仕事をする機会も増えそうで、少しは気持ちの変化も現れるだろうかと考えたこと。
    (実際にはチームが違ったため、同じ案件に携わることはほぼなかったけれど)

    そして三つ目が、割と大きな理由だったりもする。
    その現場には多くの会社から派遣(偽装派遣、多重派遣)があり、
    中には、その当時の所属していた僕の会社と同じ規模の会社の社長もエンジニアとして参加していた。
    (20数名くらいの規模)
    同じ案件に携わったこともあり、その人には良くしてもらっていて、年齢は親くらい離れていたけれど、
    一緒に飲みに行くような関係だった。
    ある時に、「正直ここで続ける意味が見出せない」というような話をした時に、
    「とりあえず3年は続けてみな」と言われたことがあった。
    この「3年理論」は賛否あるが、少なくとも、10年以上会社を続けている人が言うのだから、
    絶対に間違っている、と言う意見ではないだろうと思い、
    これによって、転職を考え出してからも1年留まる事になった。

    実際に退職をするまでのこと

    現場で扱う技術は特に新しいものではなかったが、
    業務の幅が広がったことはやはり良い経験にはなった。
    現場からもそれなりに評価されていたこともあって、
    転職も考えつつも、もう少し続けるのも悪くない、と思い始めていた。
    ところがやはり事件は起きる。

    当時、かなり古いシステムだった業務システムをリプレイスする話があり、
    某大手企業がそれに着手しており、納品後はそのまま今の現場のメンバーが引き継いでいくことになっていた。
    しかし、いざ本格的にテストを開始していくと、仕様の認識の相違や不具合も多数見つかり、
    結果としてリプレイスは延期。
    頓挫したことで、その年のユーザ企業のシステム開発への予算が大幅に削られる事になった。
    これにより、再び元の現場に戻る説が浮上する。
    それも、「場合によっては、数ヶ月後にまた戻ってきてもらう事になる」と言う曖昧な条件のもと。

    当時、現場の近くに引っ越していた僕は、先が不透明なまま
    再びしばらく長時間の通勤が予想される事に辟易。
    さらには、これを機に自社で新しい案件を探して、新規の顧客獲得も検討できたはずだが、
    結果的には社員10名近くをそのままお任せ状態。
    もうどうでもよくなり、退職を決意。
    この後、辞めるまでにも色々あったが、それは今回はあまり触れないでおこうと思う。

    そうして、厳密には4年目の4月末をもって退職をした。

    まとめ

    最終的に退職した理由はいくつかあったが、大きなものは次のものだったように思う。

  • 全ては元請けにお任せなので、そもそもこの会社で働く意味がない(結局3年間、自社の人間と仕事はほぼしなかった)
  • 給料安いが、全ては元請けにお任せSES会社なので上昇は見込めない
  • 今後もSESでやっていく宣言が社長よりあったため
  • 元請け会社も技術的にはそれほどでもなかったため、最新の技術動向に触れる機会がない(少なくとも業務内では)
  • 元請け都合で現場を転々することで、通勤のストレス増大
  • スーツ着たくない

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